大阪市平野区にあったスーパー『マックスバリュ平野駅前店』。
多くの方に利用されていたスーパーでしたが、2023年8月31日に閉店しています。
この情報を知り、
- 「平野のマックスバリュはなんで閉店してしまったの?」
- 「何が原因で閉店することになったのか知りたい」
といった疑問を持つ人は多いはず。
当サイトが調査した結果を簡単にまとめると、次の通りです。
■閉店理由の詳細は不明
■考えられる閉店理由
- 19年で閉店したマックスバリュ店舗が複数あることから、20年の借地契約だった可能性がある
- 閉店理由候補①:多くのスーパーが閉店していることから、物価高騰などの影響
- 閉店理由候補②:ネット上の口コミから、地主さんとの交渉が決裂した
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
マックスバリュ平野駅前店の閉店理由
まず、マックスバリュ平野駅前店からは、閉店理由に関する言及をしていません。
閉店直前、店内に貼られた閉店のお知らせでも、
このたびマックスバリュ平野駅前店は2023年8月31日(木)をもちまして閉店させていただくこととなりました。
長きにわたりご愛顧賜り、心より謝礼申し上げます
と記載されているだけでした。
マックスバリュ平野駅前店8/31閉店/イオンタウン平野8/20閉館①
イオンタウン部分は既に閉鎖され、出入口も使えず。
ニトリ看板の文字が浮き出てて、金掛かってんな〜って思った。 pic.twitter.com/sB2BCcdAf9— い (@Yakimeshi113_Mi) August 29, 2023
なので、閉店理由の詳細は不明です。
ただ、メディア・SNSの情報などから、以下の3つが閉店に関係していると考えます。
- 20年間の借地契約だった
- 最低賃金の上昇・物価高騰の影響
- 地主さんと交渉決裂した
順番に説明していきます。
20年間の借地契約だった説
まず、マックスバリュ平野駅前店は20年間の借地契約をしていたと考えます。
なぜなら、他のマックスバリュ店舗でも、開業から19年で閉店している所が複数あるからです。
オープンから19年で閉店した店舗は以下の2つです。
『マックスバリュ 盛岡津志田店』
- 開業日:2004年10月30日
- 閉店日:2024年2月29日
『マックスバリュ王子病院店』
- 開業日:1997年
- 閉店日:2016年3月31日
これらの情報から、マックスバリュは20年間の借地契約をしている所が多いのかもしれません。
実際、同じスーパーマーケットである『オーケー』の公式HPにある出店に関する説明では、
と記載されていました。
なので、スーパーが土地を借りる場合は、20年間契約が多いと思われます。
ですから、元々マックスバリュ平野駅前店は、20年間の借地契約を結んでいた。
しかし、何かしらの事情によって、契約更新はなし。
その結果として、閉店することになったと考えられます。
では、何が理由で閉店したのか?
まず、最初に考えられるのは、最低賃金の上昇や物価高騰の影響です。
閉店理由候補①:最低賃金の上昇・物価高騰の影響
2022年~2023年頃から、スーパー閉店のニュースが多くなっています。
そして、閉店理由について調べてみると、
- 物価高騰
- 最低賃金の上昇
- 電気代の高騰
などが挙げられています。
例えば、岡山県にあったスーパーの場合。
電気代、物価高、物流費の高騰などにより閉店に追い込まれています。
経営者によると、70年ほどの歴史があるといい、生鮮食料品や日用品などを扱ってきた。近年の電気代のほか、物価高と物流費の高騰が廃業の主な理由という。
出典元:津山朝日新聞社
また、栃木県にあった『イケモリストアー』の場合。
物価、光熱費、最低賃金の上昇が原因で、経営が辛い状況になったとありました。
物価高騰や光熱費の負担増、最低賃金の上昇などが追い打ちをかけ、経営継続が厳しくなった。
出典元:下野新聞 SOON
これらの情報から、マックスバリュ平野駅前店も、物価高などの影響によって運営コストが増加。
採算が取れなくなり閉店せざるを得なくなった可能性はあります。
閉店理由候補②:地主さんと交渉決裂した
土地を貸している地主さんと借地更新の話をするも、交渉決裂。
結果、閉店に至った可能性もあります。
なぜなら、X(旧ツイッター)上にて、
と、投稿している方がいたからです。
閉店すると噂されていたマックスバリュ平野駅前店が8月31日(専門店は20日)をもって閉店すると公式に告示されています。19年間営業してきたのだから閉店は雇用や地域経済、買い物など大きな影響を与えます。理由は噂では地権者との折り合いがつかなかったからとか。それでもどこか身勝手なような… pic.twitter.com/6KCFvW1Ieu
— akasan.nom(主権者は国民だ!) (@akasannom) June 14, 2023
また、『まちBBS』という掲示板サイトでも、
「平野駅マックスバリュのところは地主が貸すのを延長しないとなった」
出典元:まちBBS
と投稿している方がいました。
ただ、どちらも公式情報ではないため、信憑性に欠ける情報ではあります。
しかし、地主さん側から借地更新を考えてみると、更新をしたくない理由が少しわかってきます。
土地を貸すだけでもリスクがある
地主さんと聞くと、
土地を貸すだけだし、安定した収入を得られそう
という印象を持つ人は多いと思います。(実際私もそう思っていました)
しかし、土地を貸すだけでも『撤退のリスクが大きい』というデメリットがあります。
借地契約をした場合、途中解約は原則認められていません。
ただ、借主の店舗経営が上手くいかず、破綻した場合。
- 借地期間の残りの賃料を受け取ることができない
- 建物はそのまま残ってしまう可能性がある
- 更地に戻す場合には貸主が費用を負担しなければならない
といった事態に発展するケースがあるといいます。
つまり、借主の店舗経営が上手くいってなさそうな場合。
これから10年、20年契約するとなると、デメリットの方が大きくなるのです。
将来を考えるとリスクが高いと地主さんが判断した説
では、マックスバリュ平野駅前店の経営はどうだったのか。
この詳細は調べても分かりませんでした。
ただ、マックスバリュ自体を調べてみると、
- 2022年:最低でも7店舗が閉店
- 2023年:合計6店舗が閉店
と、年々店舗が縮小していっているのです。
これらの情報から、マックスバリュ全体の経営自体がそこまで良くなかった可能性はあります。
また、今のご時世(物価高騰・人件費増加など)の影響は大きく、この先どうなるか、誰にも見通せない状況です。
これらを考えると、
10年~20年の借地契約は、リスクが高くなるのでは?
と、地主さんが考えてもおかしくありません。
ですから、もし、マックスバリュ平野の閉店に地主さんが関わっていた場合。
自身に負担のかかる大きなリスクを取りたくなかったから借地更新を許さなかった、と考えることもできます。
マックスバリュ平野駅前店の閉店理由に関するまとめ
今回は、大阪市平野区にあったスーパー『マックスバリュ平野駅前店』が閉店した理由について考察してみました。
以下、今回の簡単なまとめになります。
- 開業19年で閉店した店舗が複数あるため、20年間の借地契約だった可能性がある
- 閉店理由候補①:物価高、最低賃金の上昇により運営コストが増加して採算が取れなくなった
- 閉店理由候補②:土地を貸すだけでもリスクがあったことから、地主さんとの交渉が決裂した