富山県にあった温泉施設『ファボーレの湯』。
多くのお客さんに愛された場所でしたが、2023年1月31日に閉店しています。
この情報を知り、
- 「ファボーレの湯が閉店してしまった理由って何?」
- 「ファボーレの湯の跡地には一体何ができるの?」
といった疑問を持つ人は多いはず。
当サイトが調査した結果を簡単にまとめると、次の通りです。
■閉店理由の詳細は不明
■考えられる閉店理由
- 2020年から温泉施設の閉店が相次いだ事から、今のご時世の影響による売上減少
- 重油、電気代の高騰で経営コストが増加し、赤字経営になった
■跡地に何ができるか不明だが、他の温泉施設跡地には、賃貸施設、ドラッグストアなどができている
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
ファボーレの湯の閉店理由について
まず、ファボーレの湯側からは閉店理由に関する言及をしていません。
閉店前、施設内に貼られていた閉館のお知らせでは、
という閉店告知などが記載されているだけでした。
プチ同窓会の後、ソロでファボーレの湯♨へ
今月末でファボーレの湯♨閉店💧
県内や近県の温泉施設の閉店は淋しい😥
閉店前に入りに行けて良かった🌟 pic.twitter.com/bmiyuBShaH
— せぶん@FC3S nanaki (@FC3S_654_1011) January 2, 2023
なので、詳しい閉店理由については不明です。
ただ、メディアの情報などから、以下の2つが閉店に関わっていると考えます。
- 今のご時世の影響による売上の減少
- エネルギーコストの高騰
順番に説明していきます。
閉店理由候補①:今のご時世の影響による売上の減少
2020年から始まった今のご時世による影響はあったと考えます。
2020年からは、
- 外出自粛の要請
- 休業・時短営業の要請
などを政府や都道府県が行っていました。
その結果、温泉施設へ出向く人が一気に激減し、温泉施設が相次いで閉店しています。
実際、閉店してしまった温泉施設を調べてみると、
■『大和温泉物語』
- 「利用客が半減以下で大幅な赤字になり、再開の見通しが立たなかった」
■『松川温泉』
- 「今のご時世で客足が減り、賃金未払いが発生するなど資金繰りで行き詰った」
など、お客さんが一気に減ったことで赤字経営になり、仕方なく閉店する温泉施設が多くありました。
広島経済新聞:広島・呉の温浴施設「大和温泉物語」が閉店
朝日新聞デジタル:創業280年の松川温泉が破産申請準備
なので、ファボーレの湯も今のご時世の影響を大きく受けた結果、今まで来てくれていたお客さんが来なくなり、売上激減。
赤字経営が続き、資金繰りがかなり苦しい状況だったのではないかと考えます。
閉店理由候補②:エネルギーコストの高騰
ファボーレの湯が閉店したのは、2023年1月末。
ただ、閉店告知をしたのは、2022年11月頃でした。
では、2022年には何があったのかというと、エネルギーコストの高騰です。
2022年になると、
- 世界情勢の悪化
- 新興国のエネルギー需要の高まり
といった理由などから、燃料(重油・ガス)価格が高くなりました。
そして、日本は、重油・ガスを燃料とした『火力発電』に頼っているため、必然的に電気代も上昇したのです。
これらのエネルギーコストが高騰した結果、各企業や一般家庭の負担が増加。
ただ、温泉施設の場合は、特に負担が大きくなっています。
ダイヤモンド・オンラインの記事によれば、
と書かれていました。
「温浴業界におけるエネルギーコストの負担は桁違い。重油、電気、ガスを使ってお湯を沸かしたり、サウナを温めたりしますが、少しの値上げで1施設当たり月100万~300万円も負担が増えます。
出典元:ダイヤモンド・オンライン
実際、鹿児島にある『太陽ヘルスセンター』の場合、エネルギーコストの高騰により、
- 「多いときで月額200万円を超える赤字」
- 「燃料費が落ち着いた月でも約120万円の赤字」
だったといいます。
浴槽は天然温泉だが、シャワーなどは沸かし湯を使っているのに加え、サウナの稼働が負担となり、多いときで月額200万円を超える赤字となった。燃料費が落ち着いた現在でも月に約120万円の赤字という。
出典元:読売新聞オンライン
つまり、温泉施設の場合、重油、電気代が少し高騰するだけでも経営難になってしまうのです。
ですから、ファボーレの湯の閉店には、重油、ガス、電気といったエネルギーコストの高騰が関わっている可能性は高いです。
ファボーレの湯の跡地に何ができる?
調べてみた所、2023年9月時点で、ファボーレの湯の建物は解体済み。
その後、更地になっており、何もない状態なのが分かりました。
ファボーレの湯跡地♨️
すっかり
街の天然温泉の建物も形も、
見事になくなりました💧 pic.twitter.com/WOsVgjAupV— りょうた🏝️🐼🥑🌙💎🍫 (@RIYOTAA) September 30, 2023
しかし、2024年になった今、跡地に何かしらの施設ができるといった情報は一切なし。
なので、ファボーレの湯の跡地に何ができるかは不明です。
ただ、多くの温泉施設跡地には色々な施設・建物ができているので、何ができたのか一例を挙げてみます▼
- 『和合温泉・湯楽』→病院が移転
- 『笑がおの湯 千葉寒川店』→賃貸施設
- 『天然温泉 千寿の湯』→ドラッグストア
- 『朝霧温泉ゆ・ら・ら』→レジャー施設
このように、温泉施設跡地だからといって、温泉施設ができるとは限らないことが分かりました。
この先、跡地がどのように利用されるか分かりませんが、詳細が分かり次第追記させていただきます。
ファボーレの湯の閉店理由&跡地に関するまとめ
今回は、富山県にあった温泉施設『ファボーレの湯』の閉店理由と跡地について考察してみました。
以下、今回の簡単なまとめになります。
■考えられる閉店理由
- 2020年から各温泉施設で赤字経営になっていることから、今のご時世の影響
- 重油、電気の値上げで月100万円以上の赤字になることから、エネルギーコストの高騰による経営難
■跡地について
- 2023年時点で更地になっている
- 2024年現在、何ができるかは不明