純生カステラ専門店『キミとホイップ』。
卵黄とメレンゲにこだわったカステラが美味しいと評判でしたが、近年、多くの店舗が閉店しています。
この情報を知って、
- 「最近、キミとホイップの店舗が閉店ラッシュだけど、なんで?」
- 「あんなに美味しいのに、閉店する理由が分からない」
といった疑問を持つ人は多いはず。
当サイトが調査した結果を簡単にまとめると、次の通りです。
■閉店理由の詳細は不明
■考えられる閉店理由
- 契約更新満了で、移転先が見つからなかった
- 原材料(小麦、砂糖、卵)の高騰により製造コストが上昇し、採算が取れなくなった
- 輸送費の高騰で運営コストが増加したため
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
キミとホイップが閉店ラッシュの理由
まず、キミとホイップ側からは複数の店舗が閉店する理由について言及をしていません。
キミとホイップ公式サイトにある閉店のお知らせを見ても、
キミとホイップ○○店は△月△△日をもちまして、閉店させていただくこととなりました。
長らくご愛顧いただきました皆様に、心から厚く御礼申し上げます。
と記載されているだけです
参考ページ:キミとホイップ公式サイト News
なので、多くの店舗が閉店している理由の詳細は不明です。
ただ、メディア・SNSの情報などから、以下の要因が閉店に関係している可能性が考えられます。
- 移転先が見つからなかった
- 原材料の高騰
- 輸送費の高騰
順番に説明していきます。
閉店理由候補①:移転先が見つからなかった
まず、移転先が見つからず、閉店に至ったケースがあります。
『郡山店』の場合は、店頭に閉店告知に、
という内容が記載されていました。
今日はキミとホイップ行けたので最後の購入。移転先が無くて閉店だそうな。 pic.twitter.com/EKDGC9KY8u
— ボブ(ハゲ) (@secil_nikkou) April 23, 2023
土地を貸している地主さんによっては、引き続き契約更新ができる場合があります。
ただ、説明では、『契約更新満了』とあるため、交渉の末、継続更新はできなかったのだと思われます。
そして、いざ他の移転場所を探そうとするも、賃貸条件の良い所が見つからず…といった感じで閉店したのかなと。
閉店理由候補②:原材料の高騰
カステラに使う原材料が高騰した影響は大きいと考えます。
まず、2022年頃からは、世界情勢が悪化。
その影響で、『小麦』や『砂糖』などの原材料が高騰しました。
そして、2023年になると、
- エサとなる飼料の価格高騰
- 鳥インフルエンザ
などの影響により、今度は『卵』が値上がりすることになったのです。
カステラ作りは、卵の黄身の風味を出すことが大切だと言われています。
実際、『キミとホイップ』の『キミ』は『黄身』にこだわっているから、という意味で名付けられているのだとか。
なので、卵が値上がりしても、卵の使用量は減らすことはできないのです。
実際、『NHK NEWS WEB』の報道では、2023年6月時点で、
- 1年前と比べて、卵の仕入れ値が約6割程度上昇
- カステラを製造・販売する菓子店は、卵の高騰で値上げを検討している
と、かなり苦しい状況に追い込まれていたことが分かりました。
参考ページ:『NHK NEWS WEB』卵の卸売価格高騰 消費者・スーパー・カステラ業者は
つまり、原材料の高騰により、カステラの製造コストがヤバいくらい上がっているのです。
ですから、卵・砂糖などの原材料の高騰から、採算が取れなくなる店舗が続出。
会社全体のことを考えて、純利益が少ない店舗から閉店させていった…という可能性はあります。
閉店理由候補③:輸送費の高騰
輸送費の高騰も閉店に関係あるかもしれません。
近年では、
- 中東情勢の不安定さ
- 一部の国々での生産量削減
などの影響で、原油価格が上昇傾向にあります。
そしてその結果、日本国内の輸送費が上昇。
原材料を運んでもらっている飲食店などへの負担が大きくなっています。
実際、『キミとホイップ門前仲町店』の新メニュー発表時には、
と、輸送費の高騰を理由にメニューの値上げをしていました。
また、昨今の原材料の高騰と原油高に伴う輸送費の高騰などにより、2023年11月3日(金)よりメニューの価格変更をさせていただくことをお知らせいたします。
出典元:株式会社マルハンダイニング
なので、輸送費の高騰による運営コストの増加によって採算が取れず、閉店に至った店舗もあったかもしれません。
キミとホイップが閉店ラッシュの理由に関するまとめ
今回は、純生カステラ専門店『キミとホイップ』の閉店ラッシュの理由について考察してみました。
以下、今回の簡単なまとめになります。
■考えられる閉店理由
- 店舗の契約更新満了で、移転先を探したが見つからなかったため
- 原材料の高騰によりカステラの製造コストが上がり、採算が取れなくなった
- 輸送費の高騰で、店舗の運営コストが増加したため