人気雑貨ブランド「サリュ(Salut!)」。
日本国内で店舗を展開していますが、近年になって閉店する店舗が相次いでいます。
サリュで買い物していた人からすれば、
なんで多くのサリュ店舗が閉店しちゃったの?
と疑問に感じる人は多いでしょう。
そこで当記事では、サリュ(Salut!)の店舗が閉店している理由について考察してみました。
考察内容を簡単にまとめると、下記の通りです。
■考えられる閉店理由
- 円安によって輸入コストが増加し、収益が下がってしまった
- オンラインショップへシフトするために実店舗を閉店させた
- テナント料が上昇したことで各店舗の経営を見直した
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
サリュの店舗が次々と閉店している理由を考察
①円安による輸入コストの増加
まず、近年の円安の進行によって、輸入品のコストが上昇した可能性があります。
サリュの多くの商品は海外で生産されています。
そのため、円安が進行することで仕入れ価格が上昇、利益率の低下を招いたかもしれません。
特に、低価格帯の商品を扱うブランドにとって、原価の高騰は大きな影響を与えたと考えられます。
円安の影響は物流コストや原材料費にも波及し、経営全体において収益を圧迫する要因となりえます。
ただ、店舗・企業側としては、円安の影響を抑えるために価格を引き上げる選択肢もあります。
ですが、サリュのターゲット層はリーズナブルな価格帯の商品を求める消費者が中心です。
ゆえに、大幅な値上げは顧客離れを招くリスクがあったのかもしれません。
ですから、価格競争が激化する中で、企業側も難しい決断を迫られたのかもしれません。
②実店舗からオンラインへシフトするため
次に、オンラインショップへ移行するために閉店させた可能性もあります。
近年、多くの小売業がオンライン販売にシフトしています。
サリュも同じように実店舗よりもオンラインショップにリソースを集中させるため、閉店を決定したかもしれません。
なぜなら、ECサイトを普及させることができれば、家賃や人件費といった固定費を削減しつつ、全国の顧客に商品を届けることが可能になるからです。
また、オンライン販売にはデータ活用の利点があります。
たとえば、顧客の購入傾向と興味を調査することで、より効果的なマーケティングが可能となり、収益の最大化を図ることができます。
店舗運営のコストとリスクを抑えつつ、より効率的な販売戦略を展開できる点は、企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、新型コロナの影響による消費行動の変化も関係しているかもしれません。
なぜなら、外出を控える傾向が続く中、オンラインショッピングの需要が増加。
その結果として、多くの企業がECサイトの強化に乗り出したからです。
サリュもこうした市場の流れに適応するため、実店舗の整理を進めた可能性はあります。
③テナント料の上昇による影響
テナント料が高くなったことで閉店せざるを得なくなったかもしれません。
店舗運営において、賃貸料の高騰は大きな負担となります。
特に都市部の商業施設では、家賃の上昇が続いており、売上とのバランスが取れなくなった可能性があります。
そのため、売上に対するコストの比率が悪化し、閉店を選択したかもしれません。
また、近年のインフレの影響で、賃貸料だけでなく光熱費や人件費も上昇しています。
こうしたコスト増加は、利益率の低下を招く要因となり、結果的に経営の見直しを迫られる要因になった可能性もあります。
特に、雑貨店はアパレル業界のような高額商品を扱う業態ではなく、薄利多売のビジネスモデルを採用しています。
そのため、コスト増加の影響を受けやすいのです。
さらに、商業施設のテナント契約更新時には、家賃の引き上げが求められるケースが多く、契約の見直しの際に継続を断念することも考えられます。
なので、長期的な視点で利益を確保するために、実店舗の運営を減らし、経営効率を向上させる判断が下された可能性が高いです。
サリュ店舗の閉店に関するまとめ
今回は、サリュ(salut!)の店舗が次々と閉店している理由について考察し、情報をまとめてみました。
サリュの閉店には、
- 円安の影響
- オンライン販売へのシフト
- 賃貸料の高騰
といった複数の要因が絡んでいると考えられます。
特に、経済環境の変化や消費者行動の変化が大きく影響を与え、実店舗が減少しているのかもしれません。