デンマーク発の雑貨店『フライングタイガーコペンハーゲン』。
面白い商品が多いと人気ですが、近年、多くの店舗で閉店が相次ぐ状況となっています。
この情報を知り、
- 「フライングタイガーは閉店が相次ぐ理由って何?」
- 「もしかして、日本から撤退するから閉店が多いの?」
といった疑問を持つ人は多いはず。
当サイトが調査した結果を簡単にまとめると、次の通りです。
■閉店が相次ぐ理由の詳細は不明
■考えられる閉店が相次ぐ理由
- アメリカの全店舗が閉鎖したことから、コロナ禍の影響で売上不振になった
- オンライン販売が好調なことから、オンラインストアに力を入れていくため
- ファミリー層に絞るという戦略に合致しない店舗だったため
メディア情報を調べてみると、日本から撤退するという訳ではないことが分かります。
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
フライングタイガーの閉店が相次ぐ理由
まず、フライングタイガー側からは、閉店が相次ぐ理由に関して言及をしていません。
店舗に貼られた閉店告知の貼り紙を見ても、
〇月〇〇日の営業をもって、閉店することとなりました。
オープン以来、たくさんの方にご利用いただき、本当にありがとうございました。
と記載されているだけです。
あら、コクーンシティのフライングタイガーが閉店なのね。
子供のおもちゃとか台所の消耗品とかでたまに使ってたのに。 pic.twitter.com/8kLgdZe2mm— さんぼん💤 (@threeee_line) January 6, 2024
なので、閉店した理由の詳細は不明です。
ただ、メディアの情報などから、以下の3つが閉店に関わっていると考えます。
- 今のご時世の影響で売上不振になった
- オンラインストアに力を入れるため
- 現在の戦略に合致しない店舗だった
順番に説明していきます。
閉店が相次ぐ理由候補①:コロナ禍の影響
まず、2020年から始まったコロナ禍の影響が考えられます。
なぜなら、2020年11月下旬に、アメリカの全店舗が閉鎖する事態になっていたからです。
デンマーク発の雑貨店「フライング・タイガー・コペンハーゲン」(Flying Tiger Copenhagen)が米国の全店舗を閉鎖すると発表した。patchが報じた。
同社はFacebookで「過去7カ月間は、想像以上に苦戦を強いられた。これにより、11月下旬に米国内の全店舗を閉鎖するという非常に難しい決断を下した」と述べた。
出典元:Mashup Reporter
この閉店理由については、コロナ禍による販売不振だったと報じられていました。
なので、2020年頃から閉店した店舗の中には、コロナ禍の影響で客足が減少。
採算が取れないと判断され、閉店に至ったケースもあると考えます。
閉店相次ぐ理由がコロナ禍の影響だけとは限らない
ただ、一方で今のご時世の影響だけで、ここまで閉店が相次いでいるとは思えません。
なぜなら、2021年の売上高は、前年比17%も増加しているからです。
この7月に日本上陸10年を迎えた、デンマーク発のプチプラ雑貨ストア「フライング タイガー コペンハーゲン」(Flying Tiger Copenhagen/以下、フライングタイガー)。
2021年の日本での売上高は前年比17%増の44億2200万円と、競合ひしめく「プチプラ雑貨」業界でも独自の路線を打ち出して存在感を示している。
今のご時世、特に2020年~2022年頃は、外出自粛などでお客さんが減って閉店に追い込まれるお店は多くありました。
そんな中、売上高を伸ばしているというのは、結構すごいことです。
なので、近年、フライングタイガーの店舗が閉店しているのは、今のご時世だけが理由とは考えられません。
閉店が相次ぐ理由候補②:オンラインストアに力を入れるため
オンライン販売を強化する方向に舵を切ったため、店舗の閉店が増えている可能性があります。
今のご時世では、外出する人が減ったことで、店舗での売上は減少。
しかし、逆にオンライン販売の売上が好調になった企業はいくつもあります。
実際、『Business Insider Japan』の記事によれば、
- フライングタイガーは2020年にオンラインストアを開始
- 国によっては総売上の約15%を占めている
とありました。
2020年に開始したオンラインストアも、復調に貢献した。国によっては総売上の約15%を占めるまでに成長しているという。
つまり、それだけオンラインストアの需要が高まっているということ。
となると、店舗販売よりも、オンラインストアに力を入れた方が良いと考えるはずです。
ですから、オンラインストアに注力するため、物理店舗は縮小、閉店させているということもあり得ます。
閉店が相次ぐ理由候補③:現在の戦略に合致しない店舗だった
今現在、フライングタイガーが行っている企業戦略と合わない店舗のため閉店というケースも考えられます。
フライングタイガーはデンマークの『ゼブラ』が運営する雑貨店。
なので、企業戦略はデンマーク本社が行っていると考える人は多いでしょう。
ただ、日本の場合は、ゼブラジャパン社長・松山恭子氏が独自に戦略を立てているといいます。
どんな戦略かを簡単にまとめると、次の通りです。
- ターゲットを「20~40代の女性を中心としたファミリー層」に絞っている
- 若い母親達が興味を持つキッチン用品や、子ども向け商品の売り場を拡大
- ターゲットを明確にした上で渋谷や新宿などの都心の店を閉店
参考ページ:日本独自の戦略で復活!〜フライングタイガー 執念の闘い
つまり、お子さんがいる若いお母様を対象に売れる商品を考えているのです。
そしてその結果、都内にある店舗をいくつか閉店させているともいいます。
なので、今現在は、
を判断し、予想した結果より少ないなら、店舗を閉店させているのかなと考えます。
フライングタイガーの閉店相次ぐ理由に関するまとめ
今回は、デンマーク発の雑貨店『フライングタイガーコペンハーゲン』が閉店相次ぐ理由について考察してみました。
以下、今回の簡単なまとめになります▼
■考えられる閉店理由
- アメリカの全店舗が閉店したことから、今のご時世の影響で販売不振になった
- 2020年からオンラインストアを開始していることから、物理店舗を縮小させ、オンラインストアに力を入れるため
- メディアの記事から、ゼブラジャパン社長の戦略に合わない店舗だと判断されたため
デンマーク発の雑貨店ということもあり、日本から撤退するから閉店が多いの?と思う人も多いかもしれません。
ただ、日本は海外とは別の戦略を持って販売しているため、それが理由で閉店している可能性があります。