
大阪にあったチーズケーキ専門店『フォルマ帝塚山本店』。
多くのチーズケーキ好きのお客さんに愛されたお店でしたが、2019年10月20日に閉店しています。
この閉店情報を知り、
- 「チーズケーキ美味しかったのに、なぜ閉店してしまったの?」
- 「チーズケーキの売れ行きが良くなかったの…?」
と疑問に感じる方は多いかもしれません。
そこで当記事では、フォルマ帝塚山の閉店理由について考察してみました。
考察内容を簡単にまとめると、下記の通りです。
■考えられる閉店理由
- コンビニスイーツの影響によって売上が低下したため
- 乳製品の高騰による影響
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
フォルマ帝塚山の閉店理由について
閉店理由候補①:コンビニスイーツの影響説
まず、コンビニスイーツの普及で売上が低下し、閉店に追い込まれた可能性があります。
近年、コンビニスイーツのクオリティは常に高いものを提供し続けています。
フォルマ帝塚山が閉店した2019年当時もコンビニスイーツが人気で、以下のスイーツなどが話題になっていました。
- セブンイレブン:カップ入りストロベリーショートケーキ
- ファミリーマート:スフレ・プリン
- ローソン:バスチー(バスク風チーズケーキ)
これらコンビニスイーツは、気軽に購入でき、価格も比較的安いものばかりです。
そのため、ケーキ専門店に買いに行かず、コンビニで購入する人が増加したかもしれません。
実際、2019年に書かれた「まぐまぐ!」の記事によれば、
と伝えています。
このように、コンビニスイーツの存在は、大手の洋菓子チェーンですら苦境に立たせていたのです。
ですから、コンビニスイーツの影響から売上が低下し、フォルマ帝塚山が閉店に追い込まれた可能性はあります。
閉店理由候補②:乳製品の高騰による影響説
次に、乳製品が高騰したことで製造コストが増加し、利益が少なくなった可能性もあります。
フォルマ帝塚山が閉店した2019年を調べてみると、以下のことが分かりました。
- 過去数年間の中で、乳価(牛乳などの原料である生乳の価格)が一番高かった
- 2019年6月の生乳価格は、前年同月比4.7%高
- 「雪印」や「明治」が乳製品の値上げを発表している
参考ページ一覧▼
- 出典元①:Re+(リプラス)「乳価とは?10年間の推移や生乳需要との関係性を解説」
- 出典元②:「独立行政法人 農畜産業振興機構」
- 出典元③:日本経済新聞
- 出典元④:流通ニュース
つまり、2019年は、過去に比べて乳製品の価格が最も高かった年だったということです。
フォルマ帝塚山はチーズケーキ専門店ですが、チーズケーキは他のケーキと比べて乳製品を多く使います。
たとえば、「FOODIE」で紹介されているバスクチーズケーキのレシピでは、以下の乳製品と分量が記載されています。
- クリームチーズ:500g
- 生クリーム(乳脂肪分47%):400ml
あくまで一つのレシピの分量ですが、主にクリームチーズを多く使うのがチーズケーキです。
ただ、フォルマの公式サイト内にある説明では、
FORMAのチーズケーキは「ケーキチーズ」とも呼ばれるくらい、チーズ含有量の高さが特長です。
と紹介されています。
なので、フォルマでは、一般的なチーズケーキよりも乳製品であるチーズを多く使っている可能性があります。
となると、乳製品の価格が最も高かった2019年は、製造コストがかなり高くなっていたかもしれません。
ですから、2019年に限っては、売上が良くても乳製品の値上げのせいで、利益自体が減少。
結果、フォルマ帝塚山は閉店に至ったという可能性も考えられます。
フォルマ帝塚山の閉店理由に関するまとめ
今回は、大阪にあったチーズケーキ専門店『フォルマ帝塚山本店』の閉店理由について考察し、まとめてみました。
以下、今回の簡単なまとめになります。
■考えられる閉店理由
- コンビニスイーツが普及した影響で売上が低下したため
- 2019年は乳製品の価格が高かったことから製造コストが上昇し、利益が減少したため