餃子好きなら誰もが知る「餃子の丸岡」。
九州発の手作り餃子が人気のチェーン店ですが、2023年3月に関西エリアの6店舗が一気に閉店しました。
当時、「なぜ急に？」と驚いた人も多かったはず。
しかし、あれから1年が経ち、閉店の背景が少しずつ見えてきました。
- なぜ関西の店舗だけが閉店したのか？
- 経営不振なのか、それとも別の理由があるのか？
この記事では、餃子の丸岡の関西6店舗が閉店した4つの理由を詳しく分析し、今後の展開についても考察します。
餃子の丸岡の閉店店舗について
もともと宮崎県内を中心に展開していた餃子の丸岡は、関西エリアにも進出。
大阪・兵庫に以下の店舗を構えていました。
- 布施店（大阪府東大阪市）
- 瓢箪山店（大阪府東大阪市）
- 茨木店（大阪府茨木市）
- 池田石橋店（大阪府池田市）
- 高槻店（大阪府高槻市）
- 尼崎潮江店（兵庫県尼崎市）
しかし、2023年3月30日をもって、これらの店舗はすべて閉店してしまいました。
次の項目から、閉店理由の背景について説明していきます。
餃子の丸岡の閉店理由
閉店の背景には、いくつかの理由が考えられます。
人件費・固定費の負担
飲食業界では、人件費や家賃などの固定費が高騰しています。
特に関西エリアは都市部が多く、商業地の家賃が高額なため、店舗運営コストへの影響が大きいと考えられます。
さらに、
- 最低賃金の上昇
- 人手不足に伴う採用コストの増加
といった要因も、事業に影響を与えた可能性があります。
また、飲食業界全体を見ると、コロナの影響を受けた店舗の回復が遅れている状況です。
そのため、「コスト増加」と「売上減少」の二重の影響を受けたと考えられます。
特に、餃子の丸岡のような生餃子専門店は、材料の鮮度を保つために適切な在庫管理が必要です。
なので、食品ロスを最小限に抑える工夫が求められたかもしれません。
競争の激化
関西エリアは餃子専門店が多く、
- 餃子の王将
- 大阪王将
などの大手チェーンが強い市場です。
これらのブランドは長年の歴史があり、価格競争力やブランド認知度の面で優位に立っており、集客力も抜群です。
また、近年では、
- 肉汁餃子のダンダダン
- 宇都宮みんみん
といった人気餃子チェーンも関西エリアに進出し、消費者の選択肢がさらに広がりました。
その結果、餃子の丸岡にとって競争環境は一層厳しくなったと考えられます。
新規顧客の獲得が難しくなり、競争に苦戦していた可能性が高いでしょう。
さらに、関西の消費者はコストパフォーマンスを重視する傾向があります。
餃子の丸岡の価格設定は他の競合店と比べて高めであり、それも影響を与えた要因の一つと考えられます。
オンライン販売へのシフト
餃子の丸岡は、ネット販売に力を入れていることが公式サイトからも分かります。
公式の通販サイトでは、全国どこからでも餃子を購入可能で、宮崎県外のファンにとって便利な選択肢となっています。
さらに、SNSを活用したオンラインマーケティングにも注力しており、
- X（旧Twitter）
では、商品情報や調理方法などを積極的に発信しています。
また、
- 期間限定の割引キャンペーン
- まとめ買い割引
といった販促施策も実施し、オンライン販売の強化を着実に進めています。
このように、実店舗よりもオンライン販売に注力することで、全国のファンに商品を届ける戦略へシフトしたと考えられます。
経営者の高齢化
創業者である丸岡久浩氏の高齢化も、事業運営に影響を与えたと考えられます。
長年事業を支えてきた同氏ですが、飲食業界の変化に対応しながらの経営は決して簡単ではなかったと考えられます。
体力的な負担もあったのではないでしょうか。
また、後継者の問題も一つの課題として挙げられます。
全国展開を視野に入れた継承計画が、十分に整っていなかった可能性も考えられます。
また、事業の規模が拡大するにつれ、経営の複雑化や競争の激化が進んできました。
そうした状況を踏まえたうえで、持続可能な経営の視点から関西エリアからの撤退を検討したのかもしれません。
さらに、地方に拠点を持つ企業にとって、都市部での事業運営はコスト面や管理面での負担が大きくなることも考えられます。
そのため、宮崎の地元経済への貢献を優先するという選択肢も視野に入れていた可能性もあります。
餃子の丸岡は今後どうなる？
関西エリアの実店舗は閉店しましたが、今後の展開が気になるところですよね。
結論から言うと、これからは、オンライン販売が中心になる可能性が高いと考えられます。
その理由として、公式サイトのトップページでもオンライン購入を積極的にPRしていることが挙げられます。
なので、通販を強化し、全国のファンに向けて販売を続けていく方針なのかもしれません。
また、宮崎や九州地方では引き続き店舗を展開しているため、地元を中心にブランドの強化を進めている様子もうかがえます。
ですから、これらの情報を踏まえて考えると、
- 地元の新規出店
- オンライン販売の強化
などをメインとして、ブランドの持続的な成長を目指していくのではないかなと考えられます。
餃子の丸岡の閉店理由に関するまとめ
今回は、餃子の丸岡の関西6店舗が閉店した4つの理由について、詳しく分析してみました。
以下、今回の簡単なまとめになります。
- 餃子の丸岡は、2023年3月に関西エリアの店舗を閉店した
- 「競争激化」、「オンライン販売へのシフト」、「人件費削減」、「経営者の高齢化」が主な閉店理由と考えられる
- 今後は、「地元の出店」＋「オンライン販売」を中心に行うと予想