東京都千代田区永田町にあった『ホテルニュージャパン』。
1982年2月8日に火災が発生し、ホテルは廃業となりましたが、その後跡地はどうなったのか。
火災後からの跡地の経緯を簡単にまとめると、以下の通りです。
- 1995年、千代田生命保険が跡地を自己落札
- 1996年、跡地にあった建物を解体、再開発に着手
- 2000年、プルデンシャル生命保険が跡地を買収
- 2002年、プルデンシャルタワーが完成
- 2024年現在もプルデンシャルタワーが建っている
詳しい内容については、以下で紹介しています▼
ホテルニュージャパン跡地の経緯
ホテルニュージャパンが営業禁止処分を受けて廃業した後の経緯を紹介していきます。
火災後、跡地は長い間放置される
火災が起きた後、その跡地は長い間放置されることになりました。
その年数、なんと14年。
なぜ14年も放置されたのか。
その一因として、心霊現象がささやかれています。
例えば、とある人が跡地に訪れた際、
と叫ぶ女性の声を聞いたとか。
また、上の階から女性が覗いていた…とか。
そういった幽霊に関する噂が当時あったそうで、その影響からか14年も跡地を買う人がいなかったといいます。
千代田生命保険が跡地を自己落札し、解体する
元々、ホテルニュージャパンの社長はホテルの敷地を担保に、多くのお金を借りていました。
その最大の取引先相手は『千代田生命保険』。
しかし、社長からの返済が滞るようになり、
と思った千代田生命保険は、担保のホテルを競売で売ることで、お金を回収しようとしました。
ですが、
- 火事で多くの人が犠牲になった跡地
- ささやかれる廃墟の心霊現象
などの悪い噂しかない跡地を買う人なんて当然いるはずもなく。
結局、1995年に千代田生命保険は自分でその跡地を買い取り、保有することになったのです。
そして、翌年1996年に跡地廃墟の解体工事を開始。
解体後には、再開発のためにビルを建設し始めました。
プルデンシャル生命保険が跡地を買収し、ビルが完成
ホテルニュージャパン跡地に新しく建設し始めた千代田生命保険。
しかし、社長から返済してもらえなかった借金の影響などもあり、2000年10月に経営破綻してしまいます。
普通なら、これで再開発事業は中止になる予定でした。
ですが、
- アメリカの大手生命保険会社『プルデンシャル生命保険』
- 森ビル株式会社
この2社が共同出資をした会社が建設途中のビルを購入。
そして、2002年12月に超高層ビル『プルデンシャルタワー』が完成しました。
ホテルニュージャパン跡地の現在について
2024年現在も跡地には『プルデンシャルタワー』が建っています。
Googleストリートビューで跡地の住所を見てみると、
『The Prudential Tower』
という名の付いた入り口を見つけることができます。
ちなみに、今現在でも心霊現象の噂はあるようで、都内有数の心霊スポットとして有名になっています。
ホテルニュージャパンは その前のお店は戦災で焼けて ホテルも焼けてその後14年ぐらいも解体されずそのままで 心霊現象まで噂になったし 再開発しようとした千代田生命も経営破綻したり なんか散々だった その工事で完成して いま跡地に建ってるのがプルデンシャルタワー 前の通りに出るって話もある
— みかん(脱原発に全部!違法法案は廃案!) (@marukocat) July 29, 2018
ホテルニュージャパン跡地に関するまとめ
今回は、ホテルニュージャパンの跡地に関する情報をまとめてみました。
以下、今回の簡単なまとめになります。
- 火災後に14年も放置され、千代田生命保険が跡地を買い取る
- 千代田生命保険が経営破綻した後、プルデンシャル生命保険&森ビルの出資会社がビルを購入
- 2002年12月にプルデンシャルタワーが完成し、2024年現在も建っている
紆余曲折ありましたが、今でも跡地には高層ビルが建っています。
ただ、今でも心霊現象が起きているということを知ると、とても悲しい気持ちになります。
亡くなった方達のご冥福をお祈りします。